2011/10/11

ニンニクがジョブズに勝るわけ


僕はニンニクが好きだ。 

すごく好きだ。 

それなのに世の中はスティーブ・ジョブズの死にばっかりスポットライトを当てて、 

ニンニクなんか見向きもされない。 

ニンニクが新聞の一面を飾ることなんてない。 


だけどニンニク好きの僕からすれば、 

スティーブ・ジョブズなんかよりニンニクの方がずっと偉大だ。 

いや、もちろんジョブズは偉大な男だと思う。 

iPhoneだってiPodだって愛用しているし、 

彼の考え方や人生観、発想、交渉術、プレゼン能力、 

どれをとっても素晴らしい。 

ただ僕が声を大にして言いたいのは、 

ニンニクの”方”が偉大である、ということだ。 


考えてみてほしい。 

美味しい料理にはどれもニンニクが入っている。 

逆にニンニクの入っていない料理の中に、 

どれだけ美味しいといえるものがあるだろう。 


結論から言う。 

ニンニクが入っていなくても美味しいものなんてたくさんある。 

ただ大多数はそれを探すプロセスの中に、 

どこか息詰まるような感覚を得たはずだ。 

つまるところ、 

本当は美味しいものをたくさん知ってるのに、 

多くがニンニクを使っている料理であるという現実。 

だから少し無理をして、 

意地でもニンニクを使っていない料理をリストアップする。 

簡単にいえば自分を偽っている。 


ニンニクというのはそれだけ皆に愛されている。 


それと、名前に関してはまるで気にする必要がない。 

ニンニクなんていうとたしかにオシャレではないが、 

それは日本人が「横文字大好き文化」を明治からずっとひっぱってきているからであって、 

ニンニクだってGarlicと表記すれば、悲しいことにオシャレに見えてしまうものだ。 


なんだか長くなってしまったけれども、 

一度公園のベンチにでも座って考えてみてほしい。 

「スティーブ・ジョブズがいない世界」と、 

「ニンニクのない世界」。 

色褪せて見えるのは、 

意外とニンニクの方だったりする。